先日は、コンクール本選の審査をさせていただきました。
かなりレベルが高く、皆さん個性ある素晴らしい演奏をしたので全員通してあげたかったのですが、
全国大会出場にふさわしい演奏者を選ばなければならないという事で、多少傷があっても心に訴えかけるような演奏をした方に高得点(80点以上)をつけさせていただきました。
賞を取れなかった方の中には、音楽的には素晴らしいけれど技術がもう一歩だった方、暗譜にやや不安のあった方、技術は優れているが音楽が少し硬かった方など、本当にあと一歩という方が沢山いらっしゃいました。
選曲や審査員によっても結果は全く変わってきますので、めげずにピアノを続けて欲しいと思います。
何度も同じことを書いていますが、沢山の挫折を味わってこそ、深みのある演奏が出来るようになります。
そして、人間が審査するものなので、最終的には好みになってしまいます。
よくコンクールを受けている生徒さんに伝えているのですが、ゴッホ、ルノアール、モネ、ピカソ等の絵に点数や順位を付けられますか?芸術なので、最終的にはその人の好みになってしまいますよね。
私は沢山の舞台経験を積んで本番に強くなって欲しい事、頑張っている出場者の演奏を聴いて刺激を受けて欲しい(全国的なレベルを知る事で上達する)という理由でコンクールを勧めています。
(とっても、ほんの一部の生徒さんしか勧めないので安心してください)
私の好きなピアニストの一人は、コンクールでは落選しまくっていたけれど多くの熱狂的なファンがいました。
コンクールでは悪評を買うような演奏ですが(笑)
逆に有名なコンクールで上位に入賞していても、私の心には響かなかったという事が多々あります。
万人に好まれるような演奏が素晴らしいとは限らないので、自分の才能を信じて頑張っていただきたいと思います。
続けていれば、いつか花開くかもしれません(笑)
そして、入賞した方、おめでとうございました!
松戸・音楽の森ピアノ教室ホームページ
http://pianojp.com/